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かすり傷

こんばんは。

みなさんも生活している中で、いつの間にか肌に傷ができていることってありませんか?

「あれ、こんなところに傷あったっけ?」

そんな小さな傷です。

でも、数日もすれば治ってしまいます。
薬を塗ったことすら忘れて、気づいたころにはなくなっている。

いわゆる「かすり傷」です。

僕はふと思いました。

心にも、同じようなことが言えるんじゃないか。

たとえば、道を歩いていて1円を落としたとします。

「あっ、1円落とした」

とは思うかもしれません。

でも、そのことで一週間落ち込んだり、

「もう人生終わりだ」

と思ったりする人は、ほとんどいないでしょう。

なぜなら、1円を失ったとしても、まだ自分にはそれ以上のものがあると分かっているからです。

では、1万円を落としたらどうでしょう。

これは結構ショックです。

「何やってるんだ俺……」

と、その日は引きずるかもしれません。

でも、少し時間が経てば、また働けばいい、取り戻せばいいと思えるかもしれない。

では、人生で起こる失敗はどうでしょうか。

仕事で大きな失敗をした。
試験に落ちた。
学校を辞めた。
大切な人との関係が終わった。
お金を失った。

その瞬間は、とてつもなく大きな出来事に感じます。

もう取り返せない。
人生が終わってしまった。

そう思うことだってあるでしょう。

でも、本当にそうでしょうか。

体がある。

頭がある。

まだ考えることができる。

そして、もう一度行動することができる。

そう考えてみると、自分が「致命傷」だと思っていた出来事も、もっと長い人生という尺度から見れば、実は「かすり傷」なのかもしれません。

もちろん、本当に深い傷もあります。

すべての苦しみを「たいしたことない」の一言で片付けたいわけではありません。

ただ、

「これはもう終わりだ」

と思ったときに、一度だけ考えてみる。

本当に終わりなのか。

それとも、今はものすごく痛いだけなのか。

傷は、できた瞬間が一番痛い。

でも人間の体が傷を治していくように、心にも、人生にも、回復する力があるのかもしれません。

そして何年か経って振り返ったとき、

「あんなに悩んでいたけど、まだここにいるな」

と思えたなら。

あのとき致命傷だと思っていたものは、

長い人生についた、一つのかすり傷だったのかもしれません。

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