大学を中退してから、私は家にひきこもるようになりました。
当時の生活は、昼夜逆転。
起きてもやることがなく、ゲームばかりしていました。
ゲームが楽しくて仕方なかった、というより、現実のことを考えなくて済む時間が欲しかったのだと思います。
これからどうすればいいのか。
仕事はできるのか。
このまま一生、家から出られないのか。
考えても、答えなんて何ひとつ出ませんでした。
希望なんて見えません。
ただ暗闇の中を、行き先も分からずさまよっているような感覚でした。
「何かしなきゃ」と思っても、そもそも何をすればいいのかが分からない。
毎日眠い。
昼間に寝て、夜に起きる。
ゲームをして、また眠る。
親からは怒られる。
怒られると余計に現実から逃げたくなる。
そしてまたゲームをする。
そんな毎日が、ずっと続いていました。
一番つらかったのは、「苦しい」ということ以上に、ここから抜け出す方法がまったく分からなかったことです。
今の自分から振り返れば、「少しずつできることを増やしていけばいい」と分かります。
でも、暗闇の真ん中にいる本人には、それすら見えません。
出口がどちらにあるのか分からない。
出口が本当にあるのかさえ分からない。
あの頃の私は、そんな場所にいました。
それでも人生は、そこでは終わりませんでした。
大きな希望が突然見えたわけではありません。
ほんの少し手を伸ばせばできそうなことを、一つずつやっていく。
後から振り返れば、その小さな一歩一歩が、暗闇から外へ出る道になっていました。

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